腎臓の働き

腎臓の働き

 

腎臓の働きというとよく下水の浄化槽などの下水道システムを思いうかべる人がいます。人体を都市にたとえると、たしかにそのようなはたらきも腎臓はしていますが、
隅々にまで及ぶ物質の安定した供給や流通経路の調節なども行っており、都市でいえば管理系統の多くの部門にまたがる役目も受け持っています。
また腎臓には「縦割り行政」もなく、全体が見事に調整されています。

 

腎臓のはたらきは、血液濾過、老廃物の排泄、ナトリウムをはじめとする、さまざま
な「血中に溶けている物質」の濃度と、血管内の血液量や細胞外液量の調節などの調節の働き、造血ホルモンなどのホルモン分泌の三つが主なものです。
これ以外に、肝臓と同じようにブドウ糖産生なども行っていることがわかっています。
ですが、三つの働きの中で、中心となるのは何といっても老廃物の排泄です。
腎臓の原始的な形の「原腎」は、脊椎動物に進化するまえのナメクジウオなどの原索動物にみられます。
原腎にははじめ単純な濾過のはたらきしかないと、考えられていましたが、
原腎管では、哺乳類の尿細管と同じように再吸収もしていることがわかってきました。
ヒトの胎生3週間ごろ、原腎らしきものができますがすぐに退化して一生働き続ける後腎が主役となります。
このように個体が発生する過程で生物の進化の跡をたどることができます。
「個体発生は系統発生を繰り返す」という言葉があります。

 

 

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