たんぱく質の摂り過ぎに注意をして、体重の低下を起こさないようにカロリーを十分にとります。

人工透析をしているときの栄養管理

医師

 

腎不全で、人工透析をしている場合には、栄養管理はとても重要です。

 

食事制限をしている場合に、管理が悪いと痩せてしまうことなどもあり、
全体的に見て健康を害してしまうようでは、食事制限の意味がありません。

 

人工透析をしている場合に注意する栄養管理とはどのようなものでしょうか。

 

 

人工透析の栄養管理

腎臓病の場合の栄養管理の注意事項が、人工透析をしている全ての人に当てはまります。
また、人工透析の場合に特に注意する点もあります。

 

 

たんぱく質の摂り過ぎに注意する

たんぱく質は、摂りすぎると尿素窒素が上昇しますが、不足すると健康に問題が起こります。
制限されている量は守り、超えないようにしますが、不足にも注意が必要です。

 

 

 

カロリーを十分にとる

カロリーは、体重1kgあたり30~35カロリーを目安としていますが、個人差があり、運動量などにより変化します。体重が低下しないようにすることが大切です。

 

 

 

カリウムの制限

カリウムは、人工透析により取り除くことが可能です。

 

透析で取り除くことができるからと、注意をしていないと、次の透析の時までに、高カリウム血症を起こすことがあります。

 

カリウムは、ジャガイモなどのイモ類、野菜、果物、豆類に含まれています。カリウムは水に溶けだす性質があるため、茹でて食べることで、カリウムの量を減らすことができます
ただし、煮汁の中にカリウムは解けているため、煮汁は飲まないようにしましょう。

 

カリウムの1日の摂取量は2000~3000mg以下が推奨されています。

 

 

 

リン酸の制限

人工透析では、リン酸を効果的に取り除くことができません。
リン酸が多くなると、骨がもろくなったり、心臓へのダメージがあります。

 

リン酸は、ほとんどの食品に含まれており、制限がとても難しく、特にたんぱく質の多い食品に含まれています。また、加工食品は、リン酸が添加されている場合があるので注意が必要です。

 

一日の摂取量は800~1000mg以下が推奨されています。

 

 

 

塩分の摂り過ぎに注意する

塩分は、1日6g以下が推奨されています。
塩分の摂りすぎは、高血圧になり腎臓への負担となります。

 

また、塩分が多い食事を食べると水分を摂りがちですが、
透析をしている場合には、水分制限もあるため注意が必要です。

 

 

 

水分の摂りすぎに注意する

人工透析をしていると、尿が出ない、出ても少ないという場合が多く、水分を摂りすぎると、負担がかかります。

 

水

水の摂取量は、尿量+500~600mlと言われていますが、水として飲む以外に野菜などにも水分が含まれており、食べ物自体の水分量も考慮します。

 

水分は汗として出る場合もあるため、制限をし過ぎて脱水状態にならないように気を付けなければいけません

 

塩分のある食品を食べるとのどが渇きやすく、水分を飲みたくなり、制限をしにくくなります。

 

 

 

その他透析中に気を付けること

透析中は、食事制限があるため、ビタミン、ミネラルなどが不足することがありますが、不足しているからといってサプリなどを摂ることは自己判断ではせず、医師に相談するようにします。