腎機能検査で調べられること

腎機能検査

 

腎臓にはさまざまな働きがあります。
その一つ一つのはたらきをみる検査法があるので、ざっとあげただけで10種類もの検査法があります。
1970年代まで日本ではどのような腎臓病患者でも少なくとも3種類の検査が行われました。
「PSP排泄試験」とは、PSPという色素を静脈注射して時間当たりどれだけ排泄されるかをみる検査です。PSPは尿細管から分泌されます。
分析法が発達していなかった時代には、色を比べることで簡単にできる腎機能検査としてさかんに行われてきました。しかし、あらかじめ500ミリリットルの水を飲む必要があり、心不全などで体液量が過剰となっている患者さんには危険な検査でした。
二つめは、「尿濃縮検査」です。
これは前日から水分摂取を少なくし、翌朝の尿がどれだけ濃縮されたかをみる検査です。
これも尿の比重を求めれば簡単に測定できるので、さかんに行われました。
ですが、これを脱水傾向のある患者さんに実施すると脱水傾向がさらに強まり、急性腎不全などを引き起こす危険性があります。
その後、血清、尿のクレアニチンが測定できるようになり、クレアニチン濃度と時間当たりの尿量から求める「クレアチニンクリアランス」として、糸球体濾過量の近似値が求められるようになりました。