腎不全と尿量の関係

腎不全と尿量


成人の一日の尿量は大体800~2000ミリリットルです。
2500ミリリットル以上を「多尿」400ミリリットル以下を「乏尿」といいます。
尿量は飲んだ水の量(飲水量)、食塩や蛋白質の摂取量、発汗や呼気から失われる水分量で決まります。
多尿の2500ミリリットル以上は、ふつうの腎機能の人がふつうの生活をしている場合には「稀にしかみられない」といわれる尿量ですが、健康人でも飲水量が多い人では3000ミリリットルに達することも多く、病的な多尿は4000ミリリットル以上とした方がよいようです。
ですが、400ミリリットル以下の乏尿には大きな意味があります。
食生活に伴ない、毎日一定量の老廃物を腎臓から排泄しなければなりませんが、
400ミリリットル以下の尿量ではこの老廃物を十分に排泄することができなくなり、
老廃物が血中に溜まりだすのです。
老廃物としては尿素、クレアニチンなどの窒素化合物が代表的です。
炎天下に戸外で重労働をして「今日は尿が少ない」と思っても、1日400ミリリットル以上は出ています。
よく「尿が一滴も出なくなった」と慌てて病院に駆け込んでくる人がいます。
60歳以上の男性に多いのですが、これは前立腺炎などで尿が膀胱でせき止められたためで、「尿閉」といい、尿は個人個人でかなり一定です。